素顔なんてないの
 

なんでも計画をたてて、ムダのないように生きる人って、 ヨーク考えると、エライ人なのよねー。

やっとでました、『計画』です。意見は完全に分かれます。50%も支持している と判断すればいいのか、50%しかと解釈すべきなのか、分かりません。好きなよう にしてください。
小さい頃、ちゃぶ台でごはんを食べました。正座して、一粒のお米も残すことなく 食べることが、良い子の必要条件でした。でも、たまに良い子を忘れることがありま した。二杯目のおかわりを元気よくしたのに、途中で急に食べる気力が失せてしま い、『もう、いらない』とギブアップします。すると、お母さんは怒り狂います。い ままで優しかった人が鬼となって、責めてきます。『あなたは、自分のおなかのこと も分からないの、どうしようもない子ね。お父さん、ダメだわ、この子、全く計画性 ないもん、モノにならないわね』ときます。

モノ、この物象化された世界

いまでも夢の中でうなされます。計画はお化けです。モノになるか、ならないか、 そのことが恐ろしく大事なことだと無意識に信じさせられていましたから、モノにな らない、と判断されれば、あとはヒトになるしかない、と考えました。
ここから、モノとヒトの関係がはじまります。モノがいわゆるエリートとか立身出 世した偉い人であれば、ヒトはいわゆる大衆ですが、モノが物ならば、ヒトは人にな ります。子供に、前者の関係はチンプンカンプンです。ですから、ぼくも物にならな くて、よかった、と安心しました。夢では、まだ物のお化けに追いかけられます。い い加減に、大人にならなくては、と思うんですが。早く大衆論を語れる資格が欲し い。