箕原辰夫
マルチユーザモードになっているため、大学のアカウントを入力すると自動的に、Unixサーバー側のフォルダ(ディレクトリ)がマウントされます。 起動すると、ログイン画面になっていますので、ここでSFCでのユーザアカウント、パスワードを入力しますと、Macintoshを使えるようになります。 この環境では、デスクトップなどを自分用にカスタマイズしても、他の人に影響をあたえることはありません。また、ログインの際に、自動的にSFCのフォルダが以下の場所にマウントされます。
ユーザ(またはUsers)→CNS上の自分のログイン名のフォルダ→Macintoshのホームフォルダ(CNSiMac)
CNSのホームディレクトリをフォルダとして表示するには、次のような操作で表示させることができます。
CNSでは、次のようにすると、ホームフォルダを指定できます。
/home/ログイン名/
当然のことながら、Macintosh側のホームフォルダは以下のような指定になります。
/home/ログイン名/CNSiMac/
作業を終了したら、必ずログアウトしてください。そうしないと、席にいないときにやってきた他の人が、 個人用のファイルをアクセスできてしまいます。ログアウトは、水色のアップルメニューから行ないます。
アップルメニュー → ログアウト (Shift(⇧)+Command+(⌘)+Qでも可能)確認のダイアログが表示されますので、「ログアウト」ボタンを押してください。電源は落とさないでよいとのことです。液晶ディスプレイは、自動的にオフになります。
UNIX上のパスの区切りや改行コード、あるいはWindowとMacintoshのそれらは、すべて異なりますので、 注意して下さい。
システム | パスの区切り | 改行コード |
---|---|---|
Mac OS X | :(コロン) | CR (0x0c) |
Unix | /(スラッシュ) | LF (0x0a) |
Windows | \(バックスラッシュ)ただし日本語では¥(円マーク) | CR(0x0c)+LF (0x0a) |
Macintoshでは、コロンから始まり、ドライブ名も含めて記述します。
:Macintosh HD:Applications:Sherlock.app
これをUnix側からのパスとして記述してみましょう。 空白の入っているフォルダ名には、バックスラッシュを付けます。 加えて、ドライブ名の前には、「/Volumes/」というパス名を指定します。
/Volumes/Macintosh\ HD/Applications/Sherlock.app
また、Windowsでは、ドライブ名をAから始まる一文字で指定します。 たいてい「A」はフロッピーディスクを、「C」は内蔵のハードディスクを記述する慣習があります。 たとえば、ハードディスクにあるフォルダやファイルのパスは、次のような記述になります。
C:\Program Files\Microsoft\Word
Unixでは、現在の焦点になっているディレクトリ(フォルダ)のことをワーキングディレクトリと 呼びます。ワーキング・ディレクトリは、「pwd」というコマンドで表示することができます。
ワーキング・ディレクトリからの相対的なパスを記述するのに、特殊な文字としてピリオドが使われます。
記号 | パス記述上の意味 |
---|---|
.(ピリオド1つ) | そのワーキング・ディレクトリそのものを示します |
..(ピリオド2つ) | 親ディレクトリを示します |
たとえば、次の記述は、兄弟ディレクトリにあるファイルを指しています。
../documents/test.txt 1つの上のフォルダにある「documents」というフォルダの中の「text.txt」