<謝辞>

 この論文の作成にあたっては、多くの方にお忙しい中インタビューをさせて頂きました。当初は「卒業論文のためだけの」インタビューであったものが、話を伺わせて頂くうちに人生論にまで発展していくことが多く、今後社会に出ていく自分にとって参考になる貴重な意見を数多く頂くことができました。このような、多くの人との貴重な出会いに恵まれたことに心から感謝し、以下に簡単ながら謝辞を述べさせて頂きます。

 

 山田貴夫さんからはお話を伺わせて頂くだけでなく、外国人施策の形成に関わった多くの方々を紹介して頂きました。市役所では通常3年ごとに異動により施策担当者が変わり、施策の形成過程を事細かに示す資料もないため、過去30年間の外国人住民施策の歴史を追うことは難しいのではと思っていました。山田さんのお陰で様々な方とのつながりができました。有り難うございました。

 

 飯塚正良さんからは70年代の学生時代の様子や、議員になられてからのおおひん地区の再開発にかける情熱、議会内での外国人住民施策に対する反応などについて、議事録からは読みとれない雰囲気のようなものを多く教えて頂きました。有り難うございました。

 

 伊藤長和さんには、11月定例議会前という大変お忙しい時期にお話を伺わせていただき、更に数々の資料をお借りしました。また、代表者会議の調査研究委員会でのやりとり、ドイツの事例などについても数多くの情報を頂きました。有り難うございました。

 

 ペイ重度さん(漢字が出なくて申し訳ありません)には、ふれあい館で5時間近くに及ぶインタビューをさせて頂きました。ふれあい館の設立に向けての困難や、運動体から地域社会の担い手として意識を変えていく中で、他の在日の方たちとの意見の違いに苦しんだことなど、アイデンティティの問題について大変貴重なお話を伺わせて頂きました。論文にお話を全部反映させられず、本当に申し訳なく思っています。貴重なお話を有り難うございました。

 

 星野修美さんからは、ふれあい館設立にむけての詳しい経緯を教育委員会サイドから詳しく聞かせて頂きました。星野さんが独自に作成された年表は大変役に立ちました。自治体は、もっとこのような施策の形成過程を明らかにするような資料を作って公開し、他自治体との政策交流を行っていくべきだと思います。有り難うございました。

 

 李仁夏さんには、在日の方の歴史的背景や、多文化共生への大きな流れの転換についてお話を伺わせて頂きました。代表者会議が今後日本社会にどのような提言を行っていくのか、これからも関心を持って見ていきたいと思います。有り難うございました。

 

 最後になりましたが、ともすれば事実の調査のみに傾倒しがちな私に、絶えず理論面でのサポートを与えて下さった片岡正昭指導教授には本当に感謝しています。また、毎週のゼミで、私の進捗報告に様々なコメントをくれたゼミのメンバーにも感謝しています。有り難うございました。

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