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点と線のまま?

都市を編集するのだとしたら、編み物なのか織物なのか。その編む密度によって網と布の違いのように、面として機能が違ってくる。

ゾーニングからスタートする都市計画は面と線が決まってから点が決まって行くと言えるだろうか。

線や点に着目していた建築家としては、道:黒川紀章、動線体:青木淳、シナリオ*フォリー:チュミ、などが思い浮かぶ。

小西航平,中西泰人,UMLと写真のオーバーレイを用いたオフィスにおけるアクティビティのモデリング,デザインシンポジウム2008予稿集,pp. 521-526 (2008/11).
では、ユーザが空間を使うシナリオをUMLのシーケンス図として表しつつ、それが空間の中でどう交差しているかを表現しようとした。

線としてのシナリオが交差している場所、場所を前提にシナリオを作って交差させてみる、という行き来として設計プロセスもモデリングできる気がする。
UMLをGSUで書いてみるというのをやってみようと思っている。コールハースの真似が流行ではなくなった今日ではあまり新鮮には映らないかもしれないけれど。

点と線を接続していく場合、その密度が濃ければ(床)面としての布になるだろうし、網のままにしておいても良いだろう。

オフィスは面の周りに網が広がっているのに近いだろう。コミュニティではなくアソシエーションであれば、点と線でできたネットワーク:網のままな気がする。都市の中にはネットワークが何十にも折り重なっている、ネットワークをトランスするポイントがあれば良いのだろうか。


「点と線から面へ」
バウハウスで活躍した画家ワシリー・カンディンスキーの代表的な著書である。空間の勉強をすると一度は読んだことがあるのではないだろうか。その言葉の強さが頭に残り易いから、得てして面にしたくなるかもしれないが、あえて網にしておくという意図があっても良いはず。

そして、磯崎新による熊本アートポリスが点による都市計画であるという松田達氏による指摘も。
http://before-and-afterimages.jp/MirageCity/tomb.html