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重層し連係するメディア

先日、とあるオフィスに見学に伺った。そこでの興味深かった話が、リモートでデジタルを使って働くことと、集まってオフィスで働くことの使い分け方についての意識だった。

また一方で、今月の建築学会の全国大会向けに、
「重層し連係するメディアとしてオフィスを設計する方法に関する一考察 」
というタイトルの論文を書いた。

メディアリッチネスを引用しながら、リアルなメディアとICTによるメディアの使い分け、といった主旨である。その見学で伺った話にも呼応するのだけれど、何をやるかが決まっていない状態で、何をやるかを決めたい時はリッチなメディアで。何をやるかが決まった状態で実行に移す時は、リッチネスが下がっても大丈夫、という話。

もし何かアイデアを出して実行するのであれば、
1)実空間で集まってアナログなメディアで発想する
2)アイデアが決まったらそれを設計して実装する
 :これはデジタル・バーチャルなメディアで完結できるのが良い?
3)最後は実空間もしくは情報空間で実施・実行する
というフローが良いと言えるだろうか。

自分がやっていることに対応づけるとすれば、1)がアイデアキャンプ、2)がCityCompiler、となる。

インタラクションデザインやメディアアートもそうだが、オフィスづくりも何周目に入っているか、で問題意識が違うような気がした。