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見知らぬカゾク:お守りとしてのケータイ

いろいろとググっているうちに、いぜんやっていた「見知らぬカゾク」を新聞で紹介していただいたときの記事にであった。

http://www.jorien.com/hint/jkwb/ke/post-20.html

ケータイ"電縁"家族
宮城大専任講師の本江正茂さんと電通大助手の中西泰人さんが、ユニークな実験を始めた。一度も会ったことのない7人が、それぞれの居場所を一日三回、互いのケータイに自動配信する試みだ。ケータイの普及が家族や人の行動をどう変えるのか探ろうとしている。「Aさんは今、函館にいるんだ。出張かな」。本江さんは相手の存在が日増しに気にかかってきた。会話を交わしたことはなく、顔も知らないが、「常につながっている」という感覚が家族の様な一体感を醸成することに気付いた。血縁でも地縁でもない"電縁"が新しい絆をはぐくむ。
2001.8.21 日経新聞 技術創世記

研究としてやるというよりは、自分達でも楽しんでいたせいか、2004年ぐらいまで続けていた。

『見知らぬカゾク』http://minken.net/kazoku/

宗教という道具を使わずに成熟社会に入りつつある日本。
ひとりひとりが自由がもたらす孤独と自己責任もあわせてこれまで以上に引き受けなければいけない。

何かに見守られている。そのことを信じることはできるが、その何かに出会うことはできない。そうした何かとのリンクが物体として身に付けられる。
いま振り返ってみると、お守りとしてのケータイ、を考えようとしたのだとも思えてきた。