『インド日記』メール版

 前略

  突然に長文のメールを失礼いたします。私は小熊英二です。現在、国際交流基金の企画 で、インドのデリー大学の日本研究科へ、2ヶ月の予定で客員教授として赴任しています。 妻の十時由紀子にいわれ、インド日記をつけてメールで送る約束をしていたのですが、読 みたいという希望がほかにもあったため、やや長文で書きました。お世話になっている方 で、関心のありそうな若干の方に、メールでお送りしたいと思います。

 かなり長く書いてありますが、一種の備忘録のようなもので、たとえお読みになる場合 でも、必ずしも全部お読みいただかなくてけっこうです。とくに、第一日目の分は公開を 念頭に書かなかったので、ご興味があれば二日目の分から読んで、さらに関心がおありで したら続きをお読みくださいませ。

 インドでメールをつなぐのは結構たいへんで、国際交流基金デリー事務所のアドレスを 使わせていただいております。許可をいただきましたので、今後ご送付希望の方、あるい は不要の方は、その一言のみご返信くだされば幸いに存じます。

 インドよいとこ一度はおいでと申します。たしかにカルチャーショックのある国です。 ただ、どういう立場で接触するかでかなり印象のちがう国と思いますので、これは客員教 授という立場からのものであることを申し添えておきます。ご迷惑にならなければ幸いに 存じます。

草々


『インド日記』は当初、関係者のみにメールで送られたものでした。それが転送をされ、数百人に読まれ、評判を呼び、出版されるにいたります。内容はほぼメール版と同じですが、著者自身が帰国後チェックしただけでも数ヵ所事実誤認がありますし、出版にあたりインドの専門家にもチェックしていただきました。加筆・修正し、写真もたくさん加えたものが新曜社より2000年7月に出版されました。

出版されましたので出版社との関係上、全文公開は中止させていただきます。

参考用2月2日〜2月7日

最後の「グッドバイ〜」は江藤淳『アメリカと私』をもとにした遊びです。