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April 08, 2004
D?
突然の文字の反転
あの日以来の音
そこで途切れた祈り
もう届かないよと
笑わないで、どこにも行かないでね。
ここが世界の最後でも。
ゆっくりと列車は
重力を振り払い、
空色に染まっていく。
ポストに残ったのは
届かなかった約束
今日もまた、
誰も気付かずに
新しい手紙ばかりが、
知らない人から人へと渡る。
夕暮れ付近の
この国で
君は引越しの準備を
考え始めている。
遠い国で
今まさに消える葛藤は
同じ風を包み隠し
ゆるやかに、
僕達を、
傷付けていく。
もう信じてみたいね。
描く場所は
もうここにはある。
もうすぐ列車は
駅を越える。
それは
誰かにとって
終着駅となるのだろう。
誰かにとって
通過駅となるのだろう。
でも、
誰にとっても
始発駅にはなりはしない。
終わるか、やめるか。
それだけが
この空に残された道。
今、続く。
この膜をいくつもつないだ
哀しみの線路。
どうか、
君には
届かないで。
投稿者 POE : April 8, 2004 10:06 EM
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