April 21, 2004
航海
世界の果てに広がる空は
どこへ続いている
回帰風を受けながら
今日という日まで繋ぎとめてくれた
君の強さを想う
行き交う悲しみの群れに
心まで委ねられるはずもなく
針路盤さえ手に入らぬまま
路頭に迷ったことさえ、ひた隠し
混迷と呼ばれる時代の渦の
一翼を自ら担ってしまう
人は刹那
出会う夢も一炊の粟と変わらないのだから
世界の果てに広がる空も
今まで見てきた日々さえも
次の瞬きの後
出会えるかさえわからない
そして今日も意味などない存在理由を掲げ
意味を探し生きてゆく
今日という日を見つけてくれた
名も知らぬ人を想う
よく君は人生を旅路だと言う
よく君は人生を後悔だと言う
地平線の向こうには世界などないと誰かが言った
地球には果てがあると多くが信じていた
突然、あの瞬間に、世界は変わったのかもしれない
きっと、それは、歴史の衝突と同じことかもしれない
闇を抜けて全て終えた後でも
それが善か悪かなんて本当は誰もが計りかねるように
意味などないと誰かが笑った航海が
世界を切り開くこともあったのだから
投稿者 POE : April 21, 2004 10:19 EM
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