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Mai 20, 2004

あの頃の未来とJ-POP

相変わらず90年代後半のJ-POPを聞いている。
今じゃ嘲られて終わりの小室哲也の音楽がかっこいいという価値観の中にあった時代の音楽たち。

何がいいって、そのときの音楽と自分との関係性は、時間って言う軸がないから。
その時代の曲を聴く自分は年をとってしまって、その時代の曲は確かに過去の曲だけど、その二つの関係には時間軸なんて関係なくて、いつだってあの頃に繋がれることが出来る。

別に90年代後半にいいことがあったわけでも、ことに輝いていたわけでもないけれど、90年代があこがれていた時代感覚がすき。

バブルははじけてしまったけど、その残骸としての未来計画を世間や図鑑はもてはやしていて、それは世紀末という空気と相成って、やけに未来じみていた。

1000メートルを越えるビルたち、宇宙港、地下を走る飛行機、網の目のように走る道路。

ネットワークの普及っていう概念がまだ浸透していない時代の未来図はどれもハードやインフラからはいってくる。だから、壮大で気持ちがいい。

逆に今、ネットワークが普及している時代が描く未来は、ユビキタスだったりICタグだったり、監視カメラ社会だったり、引きこもり型の小型社会のような気がする。

別にそれはとても素敵な未来だとは思うんだけど、それでも、今はもうなくなってしまいそうな90年代の未来に、僕はとてもあこがれるのです。

で、その未来と一番シンクロするのが、薄っぺらいJ-POPなんです。

っていう理由を、小室哲也をそれでも聞く理由として、友達に説明したんだけど、一笑に付されて終わりでした。
そろそろ好きな音楽は?と聞かれて「RADIOHEAD」とかかっこいい洋楽の名前を言わないといけない年頃になってきたんでしょうか。

投稿者 POE : Mai 20, 2004 10:01 EM

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