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Mai 31, 2004

500円どんぶり

なんか、みんな大変そうだ。
テレビでやってる500円本格中華どんぶりの話。
誰もが必死で、少しでもコストを下げようと、質を上げようと、頑張っている。

でも、こんなのはきっと番組で遠くから見ても駄目なんだろうな。
ただの視聴者で、せいぜい歩み寄っても客であろううちは、彼らの文法を共有できっこない。

文法の共有できない世界は、もう本当に未知の世界で、いくら彼らが頑張っていようと、それは滑稽だったりくだらなく見えてしまう。

「原価は考えておりません!」
やけに自信ありげな試作品の講評会での料理長。

「このえびの数で、お客様は満足できるのか」
「そんなこと言わず、統括、食べてくださいよ、全部!」

「伝票5枚抜かしてるよ!17分お待ちだよ!どうにかしてよ」
社長代理が厨房に向かって、叫ぶ。


頑張ってる人は素敵、とよく簡単に言ってしまうけれど、それが実感できるのは、あくまでも自分が文法を知っている世界の中だけでだ。

あらゆる文法を知ることは無理だけど、だからせめて、自分の知っている文法が相対的で、世界にはたくさんの文法があることを覚えておけたらなあ。


でも、やっぱり、彼らはくだらなくて面白い。

投稿者 POE : Mai 31, 2004 11:21 EM

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