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Oktober 04, 2004

白黒の青空


白黒の青空
揺れていた写真

剥がれ落ちそうな色
その先に見えた海

繋がり出す痛み
いつも通りの夜を
何故か超えられない日には

うずくまって
朝を怖がりながら
瞳を閉じてしまいたい


わかちあえるものは
結局はどこにもない

覚えてく言葉には 
震えさえ伝えずに

当り障りない意味ばかり
与えて抱えてそれなのに傷付いて
いつの間にか壊れそうになっていた

あなたの言葉は
今でもわからない

こころはもう
どこにも見えない


沈み込む夏風が
大陸へ辿り着く頃

破れそうな指先で
何を祈っていたの

あなたの答えは
今でもわからない

すれ違う線路の
終点を一人見据えて
歩いた二人に
残された足跡は
もうすぐ
誰かが消してくれる


あきらめえぬものは
あまりにも多すぎて

なのにどうでもいいことや
それなしで生きていけることは
意外と周りの全てにあてはまり

生きてく意味なんてないよねと
笑ってた会話に
こんな日には急に
あたたかみを感じてしまう


ひらきなおったはずの傷跡
それでも続いてゆく全てを
迷うことも戸惑うことも

全て受け止めるよと
昨日なら笑って言えてたのにね


今夜離れた空と
貿易風が今でも
数万キロを変わらずに
届かせたい分子や電子を
携えて星はまわる

今はとても会いたい
なのにとても会えない

わかりやすい矛盾や
無防備な悲しさ、そして間違いを
晒しながらこのまま
いつまでどれくらい
あと歩いたらいい?

空はとても冷たい
なのにとても言えない

すぐ傍にいて
声が聞けて
そんな想いなら
世界中で
当たり前に
国境を超えて
意味を超えて
言葉を超えて
今日も誰かが交し合っているのに


何度も言いかけて
そして何とか並びかえて

あまりにも優しい全てに
顔向けできる痛みはぼろぼろで

歩いてゆく場所を
そして少し履き違えたまま
何かに違和を隠しても
月日をそうやって
送ることにまだ
慣れそうもないよ


月が風に隣接する
雲のほとりで
今でも描かれる蒼さに
つけたす言葉は
やっぱり見つけられず

もうすぐ迫る未来や
どこかで誰かを照らす朝日を
怯えず
逆らわず
ここで待つこと

その意味をどうか
少しでも
言葉にあずけたなら

言葉にあずけられたなら
言葉にあずけられたなら

投稿者 POE : Oktober 4, 2004 11:17 EM

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