Oktober 24, 2004
「心配しています。連絡ください。」
NHK教育テレビで昨日からおそらく千回を越えて繰り返された言葉です。
全国の新潟に知り合いを持つ人々の個人宛の言葉をひたすら列挙する「安否情報」という番組です。
その中で9割が「心配しています。連絡ください。」といメッセージなのです。
たとえば、地震に遭った側の人が「大丈夫です。心配しないでください」なら、まだわかります。
でも、この番組、「安否情報」という名でありながら、地震にあっていない人が、地震にあった人を心配する99パーセントがメッセージなのです。しかも171が開設される前や、停電中にもこの番組だけはひたすら「心配しています。連絡ください。」列挙していました。(ちなみに地震直後は個人の携帯番号が含まれたメッセージや、番地までの住所さえも放送していました)
勿論、テレビ経由で安否を心配されたら不安な境遇の人にとっては嬉しいことはわかります。でもそれなら、異口同音で「心配しています。連絡ください。」はちょっと言葉のちからが貧弱な気がしてなりません。
個人宛に全国放送を使ってメッセージを送るなら、もう少し気のきいた言葉を言えないのでしょうか。心配されているのはきっと誰でもわかるだろうし、連絡が出来たら連絡はすると想います。
「至急携帯に電話をください」なんて、相手のことを慮るというより、自分を安心させているだけのように見えます。ところで「マジ心配!大丈夫!電話クレ!」という一見ありのままで目立ったメッセージは「電話ください」と、アナウンサーに省略されていました。
なんか、情報収集にしても、安否確認にも、これだけ発達したといわれるインターネットは役に立ってないんだね。
投稿者 POE : Oktober 24, 2004 02:20 EM
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