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Oktober 24, 2004

ほしのうた


空色のポストに残された
宛先だけが消された手紙

届くのか、届いたのか、捨てられたのか
今はもうわからない朽ちそうな文字たち

伸びやかな稜線
明滅する一日が終わる色

そしてまた
流線がひとつ、重力を捨ててゆく


ボストークが伝えた星の色はまだ
世界を彩っているかな。

一緒に何度でも話した
未来をやがて追い越してしまい

それでもあの世界は一つも叶わずに
夢は夢のまま置き去りのまま


くたびれた星のまちで
流れてゆく言葉たち

いつか伝えるといいよ
捨ててきた銀色の星

置き去りの星の王子様
もう迎えは来ないのかも知れない。


なのにまだ
今日もまた

流れる星ひとつ
見つめる瞳いくつ

すべて旅立ってしまったかも知れない
そんな場所でまだ。

投稿者 POE : Oktober 24, 2004 11:13 EM

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