April 16, 2005
方策として。
時の流れを止めるただ一つの方法は
時の流れを降りてしまうこと
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水底に浮かんでいた笑顔を
ひとつひとつ絞めるように
水泡が揺れる月を乱してゆく
ただ背中合わせに
話を続けていた僕たちは
別れる時にも
何も見せずに離れてゆける
まるで出会ったことさえも
間違いだったというように
そのまま足を踏み出してゆける
空は虹
風を越えて
街は滲み
空は破れた
うまくは語れなくなった
きらめく未来の海の話
素朴な日常のことばかり
明日へと積み重なってゆく
それでも今も
振り切れない
明日がある
届かぬ夢の眩しさが
まやかしだったとしても
それを確かめることができるのは
夢に届いた人だけだから
まやかしだと嘲りながら
まやかしかどうかもわからずに生きるのは
夢に届かなかった人だから
測れはしない
幸せの重みや痛み
錆び付いたドアの向こうに
何があったのなんて
ある日思い出すかもわからない
たとえドアの向こうに
何もなくても
ある日悔やみだすかも知れない
たとえドアの向こうに
終わりが広がっていても
広がるばかりの傷口
それを防ぐ唯一の答えが
終わりなのかも知れない
雲のように
薄れてゆけない
月のように
流れてゆけない
いるかいないか
覚えているか忘れてしまうか
現実的な答えが
現実には溢れている
入り混じっている奇跡さえも
いるかいないかの前では同じ
空のように
広がってゆけない
ただ1か2を知らせる
狼煙のように
投稿者 POE : April 16, 2005 09:28 EM
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