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April 20, 2005

真実

真実は一つなんだろう。
でも、真実の見え方は一つじゃないんだろう。
ということは、「真実はひとつ」なんていう真実には何の意味もないわけで。

それでも多くがまだ真実はひとつだと信じているみたいだから、
真実はひとつなんだろう。

だから中立や客観なんてものが存在する。
たったひとつの真実という仮定にのみたいして
中立や客観は意味をもつ。

存在と現れは等しいと言ったのはハンナアレント。
つまり、見られることによって、そのものは存在する。
幻かそうじゃないかはどうでもいい。
みんながそう信じたならば、それは存在する。

真実がひとつも存在する。
真実がひとつじゃないも存在する。

相対主義の独裁なんていう言葉で片付けずに、
ひとつじゃない世界を、信じられるかな。

投稿者 POE : April 20, 2005 10:28 EM

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