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Mai 16, 2005

ストーカーと愛国心

最近読んだ本に、ストーカーと愛国心を押し付ける人はは似ていると書いてあった。

君は僕のことが好きなはずだ。なのに、あの男のせいで君はそれに気付いていない。なんということだ。君は僕のことが好きじゃないといけない。自由意志で僕のことを愛していないとおかしい。だから、ここは残念だが、たとえ強制してでも僕のことを好きになってもらおう。

上はストーカーの例だけど、「僕」を「日本」、「あの男」を「戦後民主主義」とでも変えれば、あら不思議!一気に、その手の主張の出来上がり!

.....なんか、そう思うと「愛国心教育!」とか言っている人が、可愛いというか、可哀想になってくる。そんなに寂しいのかな。そんなにこの国が辛いのかな。そんなに生きてゆくことが辛いのかな。そんなに愛が不足しているのかな。だから、彼らの偏狭な愛を受け止めてくれる誰かがあらわれてくれますように★とか、思わず乙女のように星に願ったりしてしまう。

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夏にゆく蜻蛉のように
たちのぼる世界を前に
僕たちは一瞬のしずくと同じ

したり顔で
街を行き交う誰もが
わずかな時流さえ
泳ぎきれず

たどりつけない
向かい潮の彼方には
なくしたはずの
笑顔ばかり見える

リンゴの落ちたあの日
決まってしまった
はるかな未来や遠大な宇宙を

まるで数式をとくように
どこまで進んでゆけるのだろう

答えの先で
またあの笑顔に会えるのか

答えだけが用意された
そんな検算ばかり
今日もまた人の数だけ
用意されている

夏をまたずにゆく
わずかな夢も
リセットボタンも
何も違わない街で

僕たちは一瞬の電子と同じ

投稿者 POE : Mai 16, 2005 11:25 EM

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