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Mai 15, 2005

アイス

「主食はアイスです」とか、いつも戯れに言っているのだけど、この3日間はアイスを食べ過ぎた。しかも、一般食+アイスを摂取し、明らかにアイスが過剰。明日健康診断をするため断食している人が、ピザとケーキを注文してしまうようなものだ。

アイスって、その特権的な立場が好き。何せ、冷凍庫で保存しないと溶けてしまうなんて。バナナやフガシやカンパンならばどこであろうとその場に置いておけば、真夏でもない限り問題ない。持ち運びも出来るし、保存に気を使わなくていいなんて、流行り言葉でいえば、ユビキタススウィート。

それに比べてアイスはどうだろう。マイナス10度以下で保存しないとみるみる溶けていってしまう。冬の北欧や北海道など(生きてゆくのが辛い)氷の国でもない限り、アイスは冷凍庫に保管することを強制される。野菜を野菜室にいれないと傷む、どころの騒ぎではない。アイスを冷凍庫にいれなかったときの帰結は、傷むなんて生易しいものではなく、消滅である。

はやく食べないと、消滅してしまう。こんな不便な食べ物がこれだけ流通しているなんて信じられない。買ったら、ついすぐ食べてしまうじゃないか。冷凍庫にはいっていたら、その強要されている不便に憤り、すぐに食べてしまうじゃないか。

この特権的な、不便と不遜と表裏一体のアイスはやはりとても魅力的。
まだ冷凍庫には潤沢にアイスが保管されている。

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数歩先さえ見えない夜には
なぜかうまく歩ける気がする

どうせ行き先も会いたい人も
なくしてしまったのだから

何もかもを隠す闇は
誰にでも優しい


月が降り注ぐ海には
遠く海上へ道が煌く

朝を待たずに
消えてしまう光に
溺れる前
東へ辿り着けたならば


未明のラジオが流すのは
受け手を失った遠い国の歌声

誰にも届かない祈りだけが
波に飲みこまれてゆく

今はどこにいるのだろうと
有り得もしない期待が
自然に溶け出してしまう


漣が新しい道を作り出す頃
遠く消えた人影
弔いの歌さえ もういらない空に
夜の明かりさえ届かない

投稿者 POE : Mai 15, 2005 03:09 EM

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