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Juni 08, 2005
授業ブログ、うまくいってます?
[情報通信文化論課題]
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t03881nf
ブログは村に出来た建売住宅(立地;狭い舗装道路前)のようなものだと思います。順を追って説明します。
■サイト=村 リンク=どこでもドア たとえば、固定メンバーがほとんど決まっていたり(ムラ社会の閉鎖性)、新しい人は何度かのレスで消えていったり(旅人)、カウンターの数で管理人は一喜一憂したり(村長の気にする人口)、すごくまったりしていて善意の塊のようなサイトや(「古き良き」時代の想起)、一方でその排他的な態度(ムラ社会の閉鎖性)、他のサイトとのリンクのみで認知される存在(村と村を繋ぐあぜ道)、というイメージです。 よくネットワークは「つながる」という言葉・コンセプトで語られます。ただ、そのつながりは所詮どこでもドアに支えられたつながりで、幹線道路や新幹線的なつながりではない。結局、リンクとは1つと1つをつなぐものであって、そのわずかなリンクがつながっていっても、世界はたいして変わらない。 つまり、その夢として語られる共有の力、個人と個人がリンクでつながってものすごいパワーになるっていうような未来は、あまり信用できない。googleで検索をかければ、村人の噂話や、村の賢者の談義(情報サイト)は聞けるけど、それがつながってひとつになる、っていうのはどうも無理な気がします。 *ただ、同時にいくつもの村に住める点は新しいのですけどね。まあひとつのアイデンティティにとどまることを許さないのは、この複雑化した社会の特徴ですから、僕たちにはちっとも新しいとは感じられませんけど。 ■たかがブログ 他者とのつながりが、TB・コメントという制度としてあらかじめ整備されているぶんだけ、今までより容易につながれるようになったという意味です。しかし、それはこれだけ混沌としたネット界での話。TBも普通多くても数十というレベルの話です。それがたとえば世界を変えるとは到底思えない。柳田國男はかつて『世間話の研究』で、近代的メディアの確立のために民主主義や公共性を確立するためには「世間話を正しい歴史にしていく機関が必要」と訴えたわけですが、おなじことが今ネットの世界でも言えるのかも知れません。
70348817 Noritoshi Furuichi |
投稿者 POE : Juni 8, 2005 11:32 EM
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コメント
はじめまして。情報通信文化論取ってる者です。
このエントリーを見て、壇上でのバトルを見て、「よく言ってくれた!」という思いで胸がすっとしました。
お礼を兼ねて、TB&コメントさせていただきます。
今の授業は、家から外に出ようとしない村人の家を保安官が訪問しては大声で自己紹介をさせているだけ、というのが率直な感想ですね・・・。
やっと次回からお互いのブログ間へのトラックバックが条件として提示されましたが、なんで最初からしなかったんだろう?って感じです。
なんかすごいこの授業には驕りを感じてしまって、出るたびにテンションが下がります。
投稿者 天谷啓介 : Juni 14, 2005 04:16 EM
コメント&TBありがとうございます!
保安官と大声の自己紹介の例、面白いです。
確かに、ブログと授業がうまく絡まってない上に、それぞれがうまく機能していない、という状態ですよね。
特にSFCなんて狭いコミュニティでまわってるんだから、何か出来そうなのに勿体無いですよね。(あまやんさんのことも、ちょこちょこ以前から存じていました!)
といいつつ、うまく代替案をぼくも今のところ思いつけないのですが。まだ去年のネコミのほうが熱かったですよね。
投稿者 Noritoshi Furuichi : Juni 19, 2005 10:05 EM