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Juli 02, 2005

夜行の駅

夜、京浜東北線の人身事故で足止めをくらった。
1時ぐらいまで駅にいたんだけど、色々な人がいて興味深かった。

上り最終電車が出たはずなのに、イスに座ったまま遠くを見ているカップル。
階段に座り込んでこうべをたれているホワイトワーカー。
下り電車は、乗車率200%くらいの電車が到着するたびに、一瞬だけ夥しい数の人間がプラットホームにあらわれて消えてゆく。

そしてその中で、ホームを歩き回って人間観察や写真撮影に励む大学生。


+++++ +++++

夜明け前 南西からの風が
失くしたはずの夏を告げる

足りなかったはずの愛も
気が付けば扱いきれないでいる
こころが小さくなったのかな

同じ歩幅 同じ日付 同じ景色

「いつか裸足で過ぎた
 遠い焦燥さえいとしい」
思い出好きな華奢な大人に
なってしまった


朝を待てず 走り出していた日々を
優しい顔で見送る時期

優しかったはずの君も
この頃じゃ
僕まで優しくなりすぎたのかな

違う目線 違う期待 違う未来

「だから裸足でゆこう
 こんな痛々しい街でも」
目を閉じられるぼくたちなら
歩いてゆけるかな

見ずにすむもの 見ないふりして
気付いてしまっても おどけて誤魔化し
何も変わっていないよと 今を茶化して
たとえば傷に果ててしまう夜まで

投稿者 POE : Juli 2, 2005 06:39 EM

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