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August 31, 2005

0831

8月31日。夏休みの終わりが、嫌でなくなったのはいつからだったろう。

とりあえず、中学校2年生までは夏休みの終わりが恐怖以外の何者でもなかった。むしろ、恐怖というよりも、夏休みの終わりが何を意味するのか、いったい夏休みが終わったあとに何が始まるのか、世界はどうなってしまうのか、それくらい重大な意味を持っていた。宣告を受けたことがないのでわからないが、それは死刑のようなものだったのかも知れない。

夏休みがはじまるまでは、ただ夏休みだけを救いに生きていた。あと**日で夏休み、とカレンダーにはカウントダウンコーナーを作り、はやく夏休みが訪れることと、そして夏休みがはじまった暁にはもう二度と夏休みが終わらないようにと願っていた。

夏休みがはじまってからは、終わらぬ日々を願いながらも、一方で現実的に終わりのショックを和らげるために「あと40日しかない!」と始まった日から残り少ないと思い込むようにもしていた。しかし、「35日」などはまだ余裕の笑顔でカウントダウンもできたが、さすがに「残り3日しかない」というころにはあまりにもそれが切実すぎて、ついつい「!」も忘れてしまうくらいに落ち込んでいた。

だけど、いつからか、夏休みは当たり前に終わって、それを受け入れて、そんな自分になっていた。でももしかしたら、夏休みがただ終わっていないだけの話なのかもしれない。明日からも夏休み。


やさしく風がやむ
稜線は静かに空へと紛れる
Trust me as you once did
言いかけた言葉は
そっと朝焼けが隠した

Everything is appropriate for our departure
光はふたりの影をもうすぐ離す

This will be the morning to remember
When you leave from here

This will be the night to remember
I regret to say this is the end

投稿者 POE : August 31, 2005 09:12 EM

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