Desember 27, 2005
一人称ヤイ
日本語の一人称は未だによく迷う。
まあ、ちょっとフォーマルな場では「僕」。もともと私的な書生言葉みたいなものだけど、どうやら現代じゃ立派にフォーマルな場でも使えるらしいしね。
で、普段はなんだろう。比較的使うのが「うち」とかかな。これは中学校のとき友達から移った。優れた点は、指している対象が曖昧であること。かなり緩やかな包括的一人称でもあるわけ。WEかもしれないし、MY FAMILYかもしれないし、MY SIDEかもしれない。
ただ、この日記ともなんともいえないブログだとどうしたものか。僕でもいいんだけど、ちょっとうわついた感じがするし、うちとか明らかに一人称としてわかるような文脈で使ったら少しひかれそうだし。文章だと強調したくて一人称を使うのに、それは「うち」の曖昧さと愛称が悪いとうちは思うわけです。(ほら、まるでギャル語じゃん)
日本語以外で、しかも恣意的に一人称を使い分ける言語はそうそうないみたい。(ちなみにノルウェー語はJEG(ヤイ)。ちょっとこの発音は好きかもとヤイは思います。)
ほとんど人工言語と言ってもいい、この現代日本語になんでこんなたくさんの一人称が残ったのだろう。森(有礼)くんは日本語の規則性をなくした簡易化を唱えてたりしていたけど、結局そういったことよりも言文一致を優先させた結果なのかなあ。
ちょっと読んでみたいな、一人称の研究書。翻訳とかアイがあふれた本になるんだろうな。
投稿者 POE : Desember 27, 2005 11:05 EM
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