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Februar 22, 2006

GEISHA

今さらだけどMemories of Geishaを見てきた。これはつまり結論から言うと、あれでしょ、トンネルを抜けて異世界に行ってしまう千と千尋神隠しと同じファンタジーなんでしょ。

はじめの5分間は登場人物が字幕もなしに日本語を話しているのに、主人公がHANAMACHIへ連れて行かれたあとは、誰も彼もが突如英語を喋りだす。そこは花街じゃなくてHANAMACHI。どこか、日本でもアメリカでもない、どこか別の世界を描いた話なんだということがわかる。

ただ、ふつうファンタジーだと主人公はもとの世界に戻ってくるんだ。指輪物語にしても、イザナギの話にしても、千と千尋にしても、基本的には「行きて帰りし物語」という構造を踏まえている。だけど、SAYURIは帰ってこない。

そういう不安定さが新しいのかなと思ったり。もう戻れない、行きつく場所は彼とともにしかありえない。この映画が、そんなのっぴきならない状況のどっかの国のメタファーだとしたら、シニカルで面白いよね。

少し色々なレビューをのぞいてみたけど、この映画に本気で怒っている人が結構いてびっくりした。具体的な例も挙げずに異口同音に時代考証うんぬんみんな言っちゃって。きっと昭和20年代の日本の風俗(manner)についてとんでもなく造詣が深い人なんだろうけど、それなら日本映画にも同じように突っ込めばいいのにね。

投稿者 POE : Februar 22, 2006 12:39 FM

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