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April 18, 2006

生還

ナムソスという、日本語で検索しても十数件しか関連ページがヒットしない場所から帰ってきました。結局、最後までイースターが何かはわからなかったけど、楽しかった。みんな信じられないくらい優しかった。

アカデミックなペーパーじゃないので、個人的に感じたことを書かせてもらうと、ノルウェーって、どうせならもっと広げて言うと、北欧型福祉国家というのは「年寄りのくに」なんじゃないかと思った。

中島みゆきが「若くなくなったわたしたちはどんな顔をして行きかえばいいの」と歌っているけれど(誰も知らないだろうけど)、その若くなくなったとき、どんな顔をして行きかえばいいのかを知っている人たち。

朝8時から働いて、3時過ぎには仕事が終わる。家の側に住む友人や親戚たちとお茶をして、映画を見て、散歩して。楽しみは、家のリフォームや、休暇に出かける別荘。子どものように雪とはしゃぐけど、だけどその限度を知っている。よく教育を受けているし、知識もある。

きっと、この世界のひとつの選択肢であるんだと思う。何かと元気なくにや、また一花咲かせようとしてからまわりしているくにを横目に、ながくて豊かな老いを享受している。まあ色々問題もありつつ。

投稿者 POE : April 18, 2006 08:03 EM

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