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September 01, 2006
はしご
誰から何を聞かれても、中身のない曖昧な内容を繰り返せるってすごい。
次の首相が出来レースに出馬表明するにあたって
ニュース番組をはしごしている。
小泉くんは副詞に力を込めることで有名だったけど(「断固として」「決然と」)
今度の人は不思議な形容詞と名詞を穏やかに重ねていく。
「美しい日本」「イノヴェーション」「21世紀にふさわしい」「主張する外交」「凛とした」
一つも具体的にイメージできないのだけど、
こんなことを真顔で言われて苦笑しないキャスターの方も尊敬してしまう。
投稿者 POE : September 1, 2006 11:09 EM
コメント
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack.cgi?culture+CN2006083101002372_1
たまごろー。なぜにまた岩手で?
投稿者 Anonymous : September 2, 2006 05:49 EM
かなり大々的にたまごろー一色になっていました。
http://www.teletama.jp/
どうか、たまごろーに社運とかをかけていませんように。
投稿者 poe : September 3, 2006 02:57 EM
「イノヴェーション」は、私も就活の時、エントリーシートの志望動機を書く欄に、使ってしまいました。
いわく 「御社の“イノベーション”の歴史に深く感動し、御社を志望いたしました・・・」(大爆笑)
さてさて、「イノベーション」とは、20世紀前半の大経済学者 シュンペーター(ケインズのライバル?)が普及させた専門用語で、企業者による経済革新という意味。
(シュンペーターは、具体例として、よくヘンリー・フォードの大量生産方式による自動車生産を引き合いに出したそうな)
この革新が、不断に行われなければ、資本主義は、ついには滅びてしまう、とシュンペーターは言ったから、さあ大変!
今度の人が、思わずそう言っちゃうのも、無理ないかも??
で、シュンペータについては、根井雅弘さんの『シュンペーター』(講談社学術文庫)がおススメ。
シュンペーターは、文章が読みやすいし、皮肉っぽいユーモアやウイットも多く、何より、経済学者なのに、数学がちっとも出てこない(!)ということで、経営者(学者は違うけど)に今なお人気の、稀有な経済学者なんですよ(だから安倍さんも読んだのかな?)
まあ、でも普通、そんな言葉使わへんよね(笑)
オレも、就活んときは、病んでたなぁ・・・。
投稿者 and monaka : September 3, 2006 04:23 EM
ない曖昧などを表明したかった。
投稿者 BlogPetのP : September 3, 2006 04:52 EM
いや、「イノベーション」という言葉もきちんとした文脈
の上に置かれれば、僕も違和感は感じませんよ。
経済を語る上ではなくちゃならないくらいのconceptですよね。
ただ、あの人がいきなり「イノベーション」って安易に言ったので、
思わず噴き出してしまっただけです。
(SFC生みたいだ...って)
しかもただの技術革新と同じ意味で使ってましたしね。
(よく知らないんですけど、本当はもっとパラダイムの変化的な
大掛かりな概念なんですよね。きっと...)
すすめていただいた本、そのうち読んでみます。
そして、自然に、人から見ても不自然じゃなく、
イノベーションとか言えるようになりたいです。
ちなみに就職活動で使うのはまったくありだと思います。
本当に多くの企業でイノベーションという言葉を見たから...
投稿者 poe : September 3, 2006 06:36 EM