September 08, 2006
働かざる者、食うべからず
働かざる者、食うべからず。
改めて考えるとすごい言葉だよね。
「ざる」は否定、「べからず」はmustn't、should't、can't。
つまりわかりやすく言い直すと、
働かない者は、食べてはいけない(死ね)、もしくは
働かない者は、食べるべきではない(死ぬべきだ)。
小学生も、老人も、病人も、ニートも死んでしまえ!
という意味にもなりうる。すごいな。
(それとも摂取とかならいいんでしょうか)
この言葉、出典は聖書のパウロの言葉と言われている。
(広まったのはそれをレーニンが引用してから)
しかし聖書では「働きたくない者は、食べることもしてならない」。
翻訳の問題なのかも知れないけれど、
「働きたくない者」と「働かない者」は全然違う。
「働かない者」には「働けない者」も含まれるから。
しかも、聖書でのこのフレーズは
「キリスト再降臨の日も近いんだら、遊んでればいいじゃーん」
といった人びとへの戒めの言葉。
わかりやすいフレーズは、文脈から飛び出して
色々と広まってゆくけれども、そして気軽に使ってしまう。
でも、言葉を使うってことは、その言葉が辿ってきた歴史だとか、
背景に隠れている意味だとかを継承するってことであると同時に、
同じ背景を共有しない者同士の意思疎通の手段でもあるから、
実は自分がとんでもないことを言っていたりすることもある。
とか、言っていたら何も言えなくなってしまうけど、
................
(↑何も言えなくなった)
投稿者 POE : September 8, 2006 04:26 EM
コメント
It was all attention when I returned to our stations, smiling to myself, for they had gone down on deck.
投稿者 hln507w bulb : Desember 30, 2006 07:55 FM