落ち着ける場所

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最近ようやく落ち着ける場所が決まりつつある。東京にいた頃は近所のカフェで仕事をすることが多かった。三つぐらい場所を確保してあって、毎日行くと気まずいので適当にローテーションしている(毎日行けるほど暇でもなかったけど)。大学の研究室も4年使ったけどまだしっくり来なかった。妙に静かなのも嫌だし(大きな音で音楽をかけるわけにもいかない)、電話とか来客もあるから仕事をする場所ではなくて、休憩と面談の場所になっている。

こちらに来てから、すぐにでもじっくり仕事ができるかと思ったけれどもなかなかそうもいかない。自宅アパートでは仕事用の椅子を譲ってもらったり、使いやすいプリンタを譲ってもらったりして長時間仕事をしても疲れなくなってきた。一日家にいても何とかなるようになった。寒くなってきたら外に出られない(らしい)から、これは重要だ。

MITの研究室(E38-259)は、実はあまり居心地が良くない。最大6人使える大部屋を3人で使っているが、先住者がとてもがさつなやつで、ひとりで私物をまき散らしているのに閉口する(まあ、MITらしいやつなんだけど)。この部屋はフロアの中心部にあるので、外の景色が見られる窓がない。外の天気が分からないのも何となく気分が良くない。おまけに冷房がきつくて寒い。机や椅子は年代物で、ハイテクのMITらしくない。

しかし、この部屋も夏までで、新学期が始まったら別の大部屋に移る。ここは部屋にもなっていなくて、大きなスペースにパーティションを立てているだけ。昔の職場のGLOCOMに似ている。こちらに移ると、たぶん、人の動きが見えやすくなるので良いかもしれない。なかなか会えない所長もつかまえやすくなるだろう。

研究室にこもってばかりいても良くないので、近くのカフェを開拓し始めた。一番手っとり早いのはビルの向かいにあるMITのCOOPに隣接しているフードコートだけど、ここはメンテナンスがいまいちでやや汚く、あまり落ち着かない(アメリカのフードコートはどこも似たようなもんだけど)。本格的にじっくりやりたいときは隣のマリオット・ホテルの二階にある喫茶スペースに行く。もちろん高い。安く済ませるときはケンドール駅から50メートルほどボストン側に歩いたところにあるABP(au bon pain)に行く。ここは昼時になると混むので、その時間を避けていけばゆっくりできる。無線LANも無料で使える。その少し手前にあるCOSIというチェーン店の食堂は、サラダなどが食べられて、ここでも無線LANが無料で使える。ここも昼時はとても混むので避けなければならない。

奥の手は、ケンドール駅前から無料シャトルバスに乗って、ケンブリッジサイド・ギャレリアに行き、大手書店ボーダーズのカフェに行く。ここだとたくさん本があるので飽きない。カフェもいつも席があるのが良い。本を買いすぎるのが問題だ。ここでインテリジェンス関連の本を買ったら、「ワシントンのスパイ博物館に行ったことがあるか」とレジの店員に聞かれた。「何度もあるよ」と答えると、「じゃあ、NSAの博物館は?」というので、「もちろん何度も行ったよ」と言うと、「俺の親父はNSAで働いているんだぜ」と来た。ほんとかなあ。ま、いろいろおもしろい。

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このページは、taiyoが2008年7月24日 20:29に書いたブログ記事です。

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