文屋康秀

吹くからに秋の草木のしをるれば
   むべ山風を嵐といふらむ


 作者は六歌仙の一人で、「文室」とも書かれることがある。三河掾、山城大掾など地方の三等官ののち縫殿助(二等官)になる。朝康の父。なお、この歌は、朝康の作とする説もある。

さて、歌の下の句の冒頭をタイトルにした小説を紹介する。

カルタ小説「むべ山風を」

この小説は、書いている途中でテーマが変わってしまった。タイトルのように 「山風=嵐」に、当初の作者の意図が吹き飛ばされてしまったのかもしれない。


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HITOSHI TAKANO