バレン高原とモハーの断崖は、アイルランド西部のゴールウェイの近くに位置します。バレン高原は、アイルランドで最も不毛な土地だと言われるそうです。岩が露出し、木が一本もない光景を目にしたかつてのクロムウェルは、拷問にかけるために吊す木もなければ、溺れさせる水もなく、埋める土もないと言ったそうです。(正確には忘れましたが。)もともと土地が痩せているこの地域に飢饉が襲ったときには、多くの農民が土地を捨てアメリカ大陸へ渡ったそうです。その一方で、今となっては、粗放的な放牧と貧栄養の環境に成り立つ草地は、多くの絶滅危惧種を維持し、大変貴重な生息地ともなっているそうです。以下では、モハーの断崖とあわせて紹介します。バレン高原の歴史と環境については、以下の論文に良くまとめられています。
O'Rourke, E. (2005) Socio-natural interaction and landscape dynamics in the Burren, Ireland. Landscape and Urban Planning 70, 69-83.
崖の高さがどのくらいあるのはよくわかりませんが、たぶん200mはあるでしょうか。左の写真の真ん中の上に見える点のようなものは、大きな塔です。しかし、小さな点にしか見えません。
また、いずれスライドをスキャンして画像を加えようと思います。