ブライトン (Brighton)

 ブライトンは、イギリス南東部に位置しており、イギリス海峡に面した最も歴史が古くなおかつ由緒ある保養地です。イギリス人が最もあこがれる海辺のリゾート地だそうです。ブライトンへは家族で訪れたのですが、実はその目的は水族館に行くだけでした。当初は行く予定がなかったのですが、息子の強い希望で、ブライトンに立ち寄りました。1日だけの訪問でしたが、少しだけブライトンを紹介します。

 ブライトンといえば、なんといってもこの海に突き出したパレス・ピアーが有名です。下の写真の方がよりわかりやすいかもしれませんが、要は桟橋の上に遊園地のようなものができています。イギリス各地の海岸リゾートには、このような桟橋があります。マンチェスターから近いところですと、ブラックプールが有名です。日本では台風があるので、まず無理でしょうね。
 訪れたのは1月で、さらに小雨が降り、強風で歩くのも大変な状況でした。温暖な南部といっても、かなり寒く感じましたが、パレス・ピアーは営業していました。左の写真でも海が荒れている様子がわかるでしょうか。最も先端にはジェットコースターがありましたが、こんな時に海の上のジェットコースターに乗る人の気が知れません。でも、お客さんは入っていました。
 もう一つブライトンにあって驚かされるものですが、ロイヤル・パビリオンです。ジョージ4世が造った離宮なのですが、まさにアラビア風の外観です。中には入りませんでしたが、内装は中国風というのだから驚きです。噂には聞いていましたが、本当にイギリスとは思えない建築物です。
 側面に回ったところですが、これがロイヤル・パビリオンの入り口です。市街地の中心に位置しています。もっと時間があれば入ってみたかったところですね。
 今回のブライトン訪問のメインの目的だったSea Life Centreの中です。大人一人と子供で、10ポンドでした。息子の趣味で、イギリス中のかなりの水族館を回りましたが、水族館は博物館や美術館に比べて高いものですよね。左の写真は、イギリスで最も規模が大きいとの話の水槽の中のトンネルです。こういったものでしたら、日本の水族館の方がすごいですね。ここは思ったより大きくありませんでした。
 ブライトンの街自体は、ブラックプールなどと比べると遙かに上品で、大人のリゾートという感じでした。まさにシーズンオフにもかかわらず、街にはたくさんの観光客と思われる人々がいました。街並みには、落ち着いた感じで好感が持てます。
 左の写真は、少し下町的な東側の街並みです。ブライトンには、良さそうなレストランやブティックがたくさん見られました。高級リゾートなので、ロンドンの街中にあるようなブランドショップが一通りあるようです。でも、やはり物価の高い南部であることには変わりがありません。ここで何日も滞在するにはさぞかしお金がかかるでしょう。
 街の中心にある緑地です。ブライトンに限りませんが、イギリスの街も街のど真ん中に大きな緑地があることが多く、うらやましい限りです。ブライトンでは、北から南へ海に向かう道路に沿うような形で、緑地の帯が海までつながっています。夏には散歩が楽しそうです。
 ブライトンで最後に訪れたのは、ブース自然史博物館でした。ここは、Boothという方が、集めた野鳥の剥製のコレクションが非常にたくさんあります。イギリスのものが多いようでした。マンチェスターで鳥の調査をしていた私にとっては、大変勉強になりました。でも、自然史博物館としては、あまりたくさんコレクションがあるわけではありませんでした。