ライ (Rye)

 ライは、イギリスで最も美しい街の一つと言われるそうです。(と言ってもそういったフレーズはあちこちで聞きますが。)ライはイングランド南東部に位置し、ヘイスティングスとドーバーの間にあります。小さな街なので、2時間もあれば隅々回れますし、半日あればゆっくりできるでしょう。コッツフォルズやピークディストリクトの村々のように、そぞろ歩きが楽しい街でした。

 教会の脇の道ですが、このように細い路地が結構たくさんあり、なかなか魅力的です。スライドフィルムで撮ったものが多く、街並みがよくわかる画像があまりなかったのは残念です。いずれ、スライドフィルムも現像したら、スキャンして載せようと思います。
 街の高台に建つ聖メアリー教会です。2003年に900年祭を向かえたと表示がありました。かなり歴史がある教会です。バラ窓のような窓がありますが、教会の建築様式自体は、古くバジリカ様式のようでした。教会の鐘がちょうど鳴っていたのですが、何ともレトロな響きがよろしい教会でした。
 教会の側面です。ごつごつした石造りです。イングランドの北部では、煉瓦の教会が多いので、なんだか工場のように見えるのですが、こういった石造りの教会を見るとほっとします。
 教会の表側にあった戦没者慰霊碑の下ですが、赤いのはプラスティックで作ったポピーの花です。これは、11月上旬の第一次世界大戦終結の記念日にあわせて、人々が胸につけたり、輪にして慰霊碑に捧げたりするものです。現在では、第二次世界大戦の慰霊も兼ねているそうです。ポピーを使うのは、第一次世界大戦のフランスの激戦地に、戦後ポピーがきれいに咲いたからだそうです。
 息子の撮影なので、少しずれていますが、これが高台に建つお城で、イプラタワーと言うそうです。中には入りませんでした。
 これも息子の撮影です。ライの街には、小さな街とは思えないほど、おしゃれなお店がありました。洋服や小物のラインナップはなかなか良かったです。イギリスの街ではそうですが、観光地には人が集まるので、なかなか良いお店があります。大きな街で店を探すより効率がよいかもしれません。
 あまり深い意味はありませんが、裏道にあるアンティークショップの前に、古井戸がありました。街に3つあったうちの一つだそうです。中を覗いたのですが、よく見えませんでした。
 ライの街は、歩いて回るにはすてきなのですが、細い路地には、こういった丸い石を使った舗装が結構あって、ベビーカーにはつらいものがありました。ずっと乗っていたら頭がおかしくなりそうですね。ヨーロッパにはいろいろな石畳があるのですが、こんなのは初めて見ました。