首都圏の高校生8500人を対象にした国立久里浜病院の調査(1990年)に
よると、「問題飲酒」をしている高校生が全体の12%もいた。そのうち男子が
15%、女子が9%である。
また、ほとんど毎日飲酒、ほとんどアルコール依存症に近い状態の人が男子の1%、
女子の0.5%もいた。彼らの多くは、近い将来にアルコール依存症をはじめ様々な
病気や事故をおこす恐れが濃厚である。若いうちに深い酔いを脳が学習すると、
ほろ酔いでは満足できなくなり、危険な量を飲まないと酔った気がしなくなる。
事実、アルコール依存症の人の多くは、十代から飲酒を習慣化している場合が
ほとんどである。