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高過ぎる税

原油価格は低位安定しているとはいえ、中東政治情勢によっては急上昇する ことも考えられ、加えて為替変動によるコストの乱高下などで、もともと業界 の財務体質が弱いところに、さらに、国民生活や経済全般に大きな負担を強い ているのが、石油にかけられている効率・巨額の税金です。

  1. 原油にかけられている税金

  2. 石油製品にかけられる税金

    原油関税、重油関税、石油税に加えて、製油製品には、石油消費税が課税さ れています。

  3. 二重課税をめぐる問題
平成元年4月から導入された消費税は、国民の間に様々な波紋を投じました が、石油製品に対する消費税は、二重課税という点において不公平を拡大した 結果となりました。
昭和63年7月に招集された臨時国会で審議された、消費税法案ではすでに 間接税が課されている他の物品については、廃止あるいは調整併課により税負 担の見直しが行なわれましたが、石油製品の売上には、単純併課でさらに約3, 000億円の税金が上乗せされるという、極めて不公平な措置でした。
この結果、現在では4兆円を越える石油諸税自身に消費税が3%課税され、 税金に税金が更に1,200億円もかかる、二重課税(タックス・オン・タッ クス)の不合理な仕組みとなっています。
以上、石油にかかる様々な税金についてみてきましたが、ここでもっとも私 達にとって身近な例として、ガソリン税についてもう一度考えてみましょう。 例えば、今私達がガソリン10Lを買ったとしましょう。この時、このガソリ ンにかかるガソリン税は、実に59.6%。つまり、私達がガソリンを買う時 に払う金額の半分以上が、税金で占められているということになるのです。



Atsushi Kusano
Thu May 8 15:35:48 JST 1997