第3週: テキストエディタと電子メール (2)

今週は,先週に引き続き, テキストエディタと電子メールについてもう少し詳しく勉強します.


3. 1 復習
3. 2 署名ファイルの作成
3. 3 記号の入力
3. 4 練習問題
3. 5 MIME メッセージ
3. 6 たくさんの人にメールを送る
3. 7 練習問題
3. 8 メールの削除
3. 9 練習問題
3.10 送信の中止と中断
3.11 その他のメールソフト
3.12 長い文章の編集
3.13 Copy and Paste
3.14 バッファとウィンドウ
3.15 練習問題
3.16 中断と取り消し
3.17 その他のメニュー項目
3.18 宿題

3.1 復習

先週は,muleの使い方と,電子メールに関して, 以下のようなことを勉強しました. どれくらい覚えているかチェックしてみてください.

最初は,電子メールを出すのが面倒な操作だと感じるかも知れませんが, 慣れると非常に便利なものであり, 電子メールなしにSFCで生活するのは不可能になります. この時に,タイピングが楽々とできるかどうかで大きな違いが出てきますので, 今の内にタイピングを練習しておきましょう.

電子メールは,SFCでは以下のようなことに活用されています.

学生を対象にしたキャンパスライフ調査でも, SFCでもっとも重要なものの一つであると結果が出ています.

このように重要な電子メールですが,次のことには注意しましょう.

3.2 署名ファイルの作成

メールの最後には自分の名前や所属を書くのが習慣です.これを毎回書く のは面倒なので,ファイルに用意しておいて,それをメールに付け加えてから 発送することができます.

署名を入れておくのは,.signature という名前のファイルです. 最初に「.」があるので気をつけてください.

たとえば,次のようなファイルを .signature として用意しておきましょう.
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
藤沢太郎
t98123tf@sfc.keio.ac.jp
すると,mew を使ってメールを書いている時に,Mew/draft メニューの Insert Signature をクリックすることで,上の内容をコピーできます.

TA/SA の中には次のような凝った署名を使う人もいます.

注意: 大量 のメールを受け取る人にとっては,長い署名は迷惑です.4行以下にしましょう.

3.3 記号の入力

上で紹介したような楽しい署名を作るには,いろいろな記号を入力しなければ いけません.

3.4 練習問題

自分のオリジナルの署名を作って,.signature に保存しなさい.

3.5 MIME メッセージ

署名では記号をうまく使って絵や似顔絵を描きますが,本物の絵や写真を メールで送ることはできないのでしょうか?

MIME という形式でメールを送ると次のような いろいろなことができます.

3.6 たくさんの人にメールを送る

電子メールは,一度に複数人に同じ内容を同時に送ることができます.

3.7 練習問題

  1. まわりに座っている人のアドレスを聞いて,その中の一人を To: に, 残りを Cc: に,自分のアドレスを Bcc: に書いて,メー ルを出してみなさい.さっき作った署名を付けるのも忘れずに.
  2. 他の人から来たメールに返事を書いてみなさい.Cc: には誰のアド レスが入りますか?

3.8 メールの削除

受けとったメールの中には,そのうち不要になるものもあります. このようなメールをいつまでもとっておくと, ファイルを格納しておくところが一杯になり, 必要な文章を入れることができなくなりますので, 必要のないメールは消すようにしましょう.

メールの削除は次のようにします.

  1. メール一覧の中の,削除してしまいたいメールの行にカーソルを持っていき, Mew メニューの Delete をクリックするか,あるいは d を押して, 次のように D のマークを付けます.
  2. 他にも削除してしまいたいメールがあれば, それにも同じようにして D のマークを付けます.
  3. 次に,Mew メニューの Execute をクリックするか, あるいは x を押すと, D マークの付いたメールが削除されます.

D マークを間違えて付けてしまった場合には,その行にカーソル を持っていき,Mew メニューの Undo をクリックするか, u を押せば,マークを消すことが出来ます.これ で削除の対象でなくなります.

マークは一時的なものなので,実際に処理する前に mew を終了すると消えて しまいます.

3.9 練習問題

さっきの練習問題で来たメールを削除しなさい.

3.10 送信の中止と中断

メールを書いている時に,急に用事ができて logout しなければならなくなっ た時は,メールの送信を取りやめるか,あるいは書きかけの状態で保存して, 後で続きを書きます.

3.11 その他のメールソフト

Mew 以外にもメールを読むためのソフトは数多くあります.使い方はソフトに よって異なりますので,マニュアルなどを参照してください.
180, 196 ページ

注意: パソコン 用のソフトの多くは有料で販売されています.そのようなソフトを,友人から コピーして使ってはいけません.

3.12 長い文章の編集

Mule のその他の機能について勉強しましょう.

画面に入りきらないほど長い文章を編集する時は, 一部分だけが表示されています. 表示位置を変更することをスクロールすると言います.

まず,長い文章の例として Emacs News を見てみましょう.これは,Emacs の古いバージョンと比べてどのように機能が変更されたかを書いたものですが, 今はスクロールの練習が目的なので,内容を読む必要はありません. Help メニューの Emacs News をクリックすると,表示されま す.

適当な位置で改行せずに文章を打ち続けると,横幅より長くなってしまいます. その場合,はみ出た部分は次の行に表示されますが,本来は一つの行であるこ とを表すため,右端に `\' が表示されます.また,カーソルを上下 に移動するときは,本来の次の行に移動するため,画面上では何行か飛ばして 移動するように見えます.

3.13 Copy and Paste

文章の一部を別の場所にコピーすることができます.

  1. まず,コピーする領域を指定します.領域の先頭でマウスの左ボタンを押し, そのまま領域の最後までドラッグします.あるいは,先頭で左ボタンをクリッ クし,最後で右ボタンをクリックしても同じです.
  2. 次に,目的の位置でマウスの真ん中ボタンをクリックすると,そこにさっき指 定した領域の内容がコピーされます.

領域を指定するとき,先頭で左ボタンをクリックし,最後で右ボタンを2回ク リックすると,その領域が削除されるので,コピーではなく移動になります.

3.14 バッファとウィンドウ

Mule は複数のファイルを同時に編集できます.それぞれのファイルは別々の バッファに入っています.例えば,test というファイルを編集して いる途中で,File メニューの Open File... をクリックし, test2というファイルの編集を始めると,test の内容は画 面からは見えなくなりますが,バッファは残っています.現在見えているバッ ファを切り替えるためには,次のようにします.

  1. メニューバーの Buffers のところをクリックすると,メニューが出て きます.このメニューは現在のバッファの一覧なので,今どのようなバッファ が存在するかによって,出てくる項目が変わります.
    この例は,testtest2 を編集しているときの Buffers メニューです.*scratch* は,mule を起動したと きに自動的に作られるバッファです.
  2. 表示したいバッファのところをクリックします.
二つのバッファの内容を見比べながら作業したいときもあります.そういう時 は,ウィンドウを分割し,それぞれに別のバッファの内容を表示できます.例 えば,mew はメールの一覧と本文のバッファを同時に表示します.

3.15 練習問題

先週作った test ファイルの中から適当な文を選び,それを test2 ファイルにコピーしなさい.

3.16 中断と取り消し

間違った操作をしてしまっても,慌てずに元の状態に戻しましょう.

操作によっては,ウィンドウが分割されたり,新しいバッファが表示されたり します.そのような場合は,不要なウィンドウを消去し,Buffers メ ニューで元のバッファを選択しましょう.

3.17 その他のメニュー項目

Mule の機能はまだまだ書ききれない程あります.これから必要になった時点 で随時説明していきます.

3.18 宿題

  1. カレンダーを起動し,メニュー項目をクリックして,どのような機能があるか 調べなさい.訳の分からない状態になったら,操作の中断などで,カーソルが カレンダーの中にある状態に戻しなさい.
  2. Emacs 入門(何語版でもよい)を起動し,そこに書いてある通りに操作しながら, 読めるところまで読み進めなさい.

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