映画ストーリー原案『REAL ILLUSION』
[Noise Creators, 1994年]



【エピローグ】  そして始まり………

星がたくさん輝いている宇宙。その中に水と緑の惑星・地球がある。
地球の一部に日本があり、その中に関東地方がある。さらにその中に………。
我々が見ている現実というのはほんの一部にすぎない。

会社帰りのサラリーマン、酔っぱらったおやじ、学生、女性、男性。
街にはいろいろな人が歩いていた。
子供連れの家族もいた。駅の隅で新聞紙の家で寝ている人。
あなた、そして私。

どこからか、話し声が聞こえてきた。
どこかで聞き覚えのある声だ。

女「Happy BirthDay to you ………。」
男1「おい、やめろよ。恥ずかしいだろ。」
女「何言ってんのよ。せっかくケーキにロウソク立てて雰囲気いいんだからいいじゃない。」
男2「あ、ちょっと待って……。ダイナから曲だせるから。」
コンピュータ「ティラリラ………」
男2「OK。」
女と男2「♪Happy BirthDay to you
      Happy BirthDay to you
      Happy BirthDay dear………」

ちょうどその時、目の前を大きなダンプカーが通って、 歌が聞こえなくなった。
そしてまた聞こえてきた。
女と男2「Happy BirthDay to you 」
男「ふぅーーーーー!!」
(ロウソクの炎が消えるように、フェードアウト)


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