「聴くからひらく、夏のワークショップ」2025のごあんない(7/26-9/13)

(募集要項、応募フォームは下記「2」にございます。よくある質問を「5」にまとめています)

 昨年開催し好評をいただきました「聴くからひらく、夏のワークショップ」、今年も開催いたします。昨年は一般、研究者、大学院生、学部生から高校生まで18名の方が参加され、16名が最終成果まで完走されました。「聴く」を通じて未知をひらくことに取り組まれたみなさまのご参加をお待ちしています。(2025.3.15)

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 今から20年前、東京大学先端研で「オーラルヒストリー夏の学校」が開かれました。私も助手として運営に携わりました。「聴く」ことを通じて未知を拓いていきたいという方がたくさん集まって取り組むさまはじつに楽しく、刺激的な時間でした。

 その後、慶應SFCに着任してから15年あまり、「聴く」を軸に据えたワークショップを進めてきました。そこで大切にしてきたのは、私自身が取り組んできたオーラルヒストリーに限らず、多様な「聴く」方法を示し、それぞれの持つ哲学や長所を重ね合わせながら実践を進めてもらうことでした。あふれる学生たちの想いや表現を乗せたワークショップは、たくさんの方にお力添えいただいて成長を続けています。

 こうした取り組みを進めるなかで、ここのところ「聴く」ことへの関心が高まっていることを強く感じています。より開かれ、より多くの方が、「聴く」ことを通じた探求や実践に取り組める場と、そこで育まれるつながりが必要だと考えるに至りました。

 そこで、この夏、「聴く」からひらくワークショップをはじめます。ありがたいことに、すばらしい講師の皆さんにご力添えをいただけました。「聴く」から未知をひらくことに取り組みたいという方であれば、研究者以外の方も歓迎です。「聴く」ことの実践、探求、交流を一緒に進めていきましょう。(2024.6.28) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.開催概要(2025年度)

 主催:SFCオーラルヒストリー研究会

 日程:

 第1、2、3講:7月26日(土)10:00-18:00@都内施設(対面で実施します)

  御厨貴さん(政治学者)「オーラル•ヒストリーの魅力」

  清水唯一朗「どのように聴くのか―多様な目的と多彩な方法」

  実習:インタビュー実習(講師―参加者、参加者―参加者)

  終了後、希望者による交流懇親会

 第4講:7月31日(木)18:30-20:00@オンライン

  飯尾潤さん(政治学者)「オーラルヒストリーに求める情報:政治学の観点から」

 第5講:8月7日(木)18:30-20:00@オンライン

  富永京子さん(社会学者)「”他人事”で”偉そう”な調査という営み」(仮題)

 第6講:8月9日(土)18:30-20:00@オンライン

  研究・プロジェクトについての中間相談・交流会

 第7講:8月21日(木)18:30-20:00@オンライン

  徳谷柿次郎さん(編集者)「(TBA:読まれるインタビュー記事のつくりかたについて)」

 第8講:8月28日(木)18:30-20:00@オンライン

  オト研さん(文字起こし者)「文字起こしの意義と技法」

 第9講:9月4日(木)18:30-20:00@オンライン

  渡辺英徳さん(情報工学者)「戦災・災害のデジタルアーカイブ」

 第10講:9月6日(土)18:30-20:00@オンライン

  研究・プロジェクトについての中間相談・交流会

 第11、12、13講:9月13日(土)13:00-19:00@都内施設(対面で実施します)

  最終成果報告会(参加者によるプレゼンテーション、講師・参加者からの応答)

  終了後、希望者による交流懇親会

・オンライン講義は録画し、欠席の場合も後日ご覧いただける予定です。

・対面実施(7月26日、9月13日)の会場は参加者にご案内いたします。

・感染症の拡大、講師のご体調など、予想しえない事情により、実施形態、日程等が変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

2.募集概要

 応募資格

 ・「聴く」ことを用いて研究、プロジェクトなどに取り組まれている方

 ・これを機会に「聴く」ことに取り組まれる方(講義のみの聴講はご遠慮ください)

 ・下記参加登録フォームに記された参加ルールを守っていただける方

 ・対面回(7月26日(土)、9月13日(土))に対面で参加できる方

 ・未成年の方は、参加確定後に保護者の方より同意書をご提出いただきます。

 募集人数

  15名程度(ご応募多数の場合、ご希望に沿えないことがございます)

 参加費(講師謝金、事務運営費などの実費)

  一般4万円、大学院生3万円、学部生・高校生2万円

 応募方法

  下記のフォームにある参加ルールをご確認いただいたうえで、必要事項をご記入いただき、ファイルを提出してください。

 応募フォーム https://forms.gle/u6MJwrWxrfv83n7P6

 応募〆切

  5月31日(土)23:59(日本時間)

  結果の通知は6月2日(月・祝)を予定しています。

3.お問い合わせ先

 SFCオーラルヒストリー研究会(代表:清水唯一朗)

 oralhistoryws【A】gmail.com (【A】を@に置き換えてください)

 研究会ウェブサイト https://shimizulab.wordpress.com/

4.講師ご紹介

 御厨貴(みくりや・たかし)さん

  東京大学名誉教授。専門は政治学、日本政治史。

  http://www.mikuriya.rcast.u-tokyo.ac.jp/

 富永京子(とみなが・きょうこ)さん

  立命館大学産業社会学部准教授。専門は社会学、社会運動。

  https://kyokotominaga.com/

 飯尾潤(いいお・じゅん)さん

  政策研究大学院大学教授。専門は政治学、現代日本政治論、政策過程論。

  https://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/iio_jun/

 オト研(オーラルヒストリー・トランスクライブの会。おとけん)さん

  文字起こし者グループ。多種多様な記録作成の実績を持つ。

 徳谷柿次郎(とくたに・かきじろう)さん

  編集者。株式会社Huuuu代表。ジモコロ前編集長。

  https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/writer/kakijiro/

 渡辺英徳(わたなべ・ひでのり)さん

  東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。専門は情報デザイン、デジタルアーカイブ。

  https://labo.wtnv.jp/

 清水唯一朗(しみず・ゆいちろう):企画、運営

  慶應義塾大学総合政策学部教授。専門は政治学、日本政治史、オーラルヒストリー。

  https://web.sfc.keio.ac.jp/~yuichiro/

 慶應義塾大学SFCオーラルヒストリー研究会

  2009年開設。多様な「きく」に取り組む学生16名と担当教員(清水)からなる。

  https://shimizulab.wordpress.com/

5.Q&A(3月15日更新)

 Q1:このWSでは実際に聴くことに取り組むのでしょうか。

  A1:はい。講義を踏まえて、期間中にご自身の研究・プロジェクトとして取り組んでいただきます。相談会も設けています。

 Q2:最終成果報告会はどのようなことを発表すればよいのでしょうか。

  A2:みなさんが講義と実践を通じて発表したいことをお話しいただければと思います。このWSは、みなさんが「聴く」に取り組まれる第一歩と考えていますので、期間中に研究、プロジェクトを完結させる必要はありません。発表の内容については話し手の方と十分に相談して臨んでください。

 Q3:最終成果報告会にはすべての講師がいらっしゃるのでしょうか。

  A3:ゲスト講師のみなさんにもお声がけしますが、それぞれのご都合によります。その他、SFCオーラルヒストリーゼミの学生と、昨年の「夏のワークショップ」修了生、20年前の「オーラルヒストリー夏の学校」の卒業生(研究者、実務家等)から参加される方があります。


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