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結論

以下は学生達の訪問を終えてのコメントである:

『応対自体は非常に親切だった』という学生達のコメントと同じ位『情報公開 に対する職員の意識が低い』というコメントがあったことからも、応対の態度 は別としてやはり制度としての情報公開がまだ職員の間にすら定着していない ことが指摘されよう。しかしその一方で国民の情報公開制度に対する意識の低 さも指摘されねばなるまい。防衛庁に出向いた学生のコメント『年に10件く らいしか訪問がない』がこれを端的に表している。(防衛庁自体の知名度の問 題もあるのは事実であるが)情報公開制度はは学生達が報告したように非常に 重要なものである。国民自身が情報公開の必要性を認識し、今回学生が体験し たような体験を共有することを通じて、積極的に情報公開を求めていくことが、 行政改革の成功につながるはずである。

しかし国民に対する行政サービスの一環として情報を開示している以上は、 文書の保管場所のリストを作成する、窓口を作るだけでなくいつ訪問されても いいように『整備』しておくなどの努力は即座に実行されるべきである。国民 は基礎知識を含む情報を『知りたくて』訪問することもある。よって『あらか じめ基礎知識を持ってから来て下さい…』というのは全くナンセンスである。 やはり官僚側からでなくまず国民の立場に立った情報公開の必要性を強く感じ た。



Atsushi Kusano
Thu May 8 15:35:48 JST 1997