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結論について

  私たちはいくつかの結論(というか議論の流れ)を台本をつくるまでに導いてきた。そして、それらをまとめてプレゼンテーションとしたのである。
  ここで、結論の本文をあげるが、この結論には最後の東京新聞の取材で得た要素が含まれている。
                  結論

  以上、私たちはこれまで情報公開制度の確立の必要性をマスメディアと国民による行政の監視、チェック機能の強化という観点からとらえてきました。
  そして、そのための一つの事例として記者クラブを検証してきました。
  その結果わかったことは、「公正で効率の良い行政を実現していくためには、行政を透明でわかりやすくして、マスメディアと国民が行政情報を絶えずチェックする必要があるということ」です。
  そして、そのためにも、情報公開制度を確立し、全てのマスメディアと国民に、行政に関する情報を入手するチャンスを開くことが必要なのです。

                                    プレゼンテーション本文「結論」より
  シミュレーションを受けた結論であるけれども少し違うと感じると思う。それは、実際はシミュレーションだけでなく今までやってきたことの総決算がこの結論であるからである。私たちの出した結論に記者クラブが悪であるとか、マスメディアは何をやっているんだ、という記述はない。国民の意識の向上という記述もない。ただ、マスメディアと国民が行政をチェックしていく必要性を述べているだけだ。しかし、それが私たちが最終的にだした答なのだと思う。何のための情報公開か、何のための行政改革か、国民が行政をチェックし、政治に参加できること、それが国民に権利として完全に与えられること、それを私たちは目的としているのだ。行政をガラス張りにするためには記者クラブやマスメディアは何をすればいいのか、情報公開はどのようなものであればいいのかを私たちはこのプレゼンテーションによって問題提起したように思う。
  とりあえず、これでプレゼンテーションの報告書は終りにしたい。



Atsushi Kusano
Sat May 10 19:30:05 JST 1997