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1980年代

レーガン政権は、明確な反共キャンペーンを選挙時から張っており、中国は警 戒感を持っていたが、実際は、台湾への武器売却や市場開放問題などでギクシャ クはしていたものの、中国はIMFに加盟し、アメリカとの貿易額も年々増大し、 さらにアメリカ艦船の寄港も行なわれるようになり、それほど危機的な事件起 きなかったこともあり、意外に穏やかな関係を維持し続けた。

ブッシュ政権は就任当初の最初の外遊先として中国を選択した。これは彼が元 中国大使であったことも影響していると言えるが、終結の方向に向かいつつあっ た冷戦後に中国が果たす役割を睨んでの訪中であったといえる。

しかし、就任早々、天安門事件が発生し、最恵国待遇の取消や政府高官の接触 禁止などの厳しい措置を取らざるを得なかったのである。



Shuichi Shibukawa
Wed Jun 4 15:35:33 JST 1997