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国内政策と人事

第2章で述べたように2期目のクリントン政権の国内政策における再重要課題 は、2002年に財政赤字をゼロにするという「財政均衡計画」を着実に進めるこ とである。1997年1月20日、ワシントンにおける就任演説でも、クリントン大 統領は1期目4年間での経済政策の実績を強調するとともに、21世紀に向け たアメリカ経済の一層の活力増進を訴えた。これを受けて組閣人事も、クリン トン政権2期目の針路と、財政政策に対するなみなみならぬ意欲を反映させた ものとなった。その結果として、財務長官として引続きルービン氏が、国家経 済会議(NEC)担当の大統領補佐官にスパーリング氏が任命されたといえる。そ こで、それぞれの新閣僚が任命された理由を国内政策の動向と結びつけながら 実際の人物に焦点を当てて述べていきたい。





Shuichi Shibukawa
Thu May 15 15:42:32 JST 1997