「一つ約束させたことがある。ちゃんと眠ること」ーークリントン大統領は 国家経済会議(NEC)の事務局長に就任するスパーリング補佐官をこう紹介し た。1日24時間働くのをいとわない36歳のテクノクラートへの賛辞である。
しかし、このポストへの調整は最後まで難航した。それは従来タイソン補佐官 のもとで内政はスパーリング、対外政策はタロールと両氏が住みわけてきたた め、一時は共同局長説も浮上した。しかし、ルービン財務長官の強い推薦もあっ て、クリントン大統領はスパークリング氏最終的に指名し、内政重視を明確に した形と言える。政策の優先順位として財政均衡計画を中心に据えた「ルービ ンースパーリング」ラインの判断が重みを持つと言えよう。