MITの現状と Idea Bank

2009.09.30 Wednesday 17:00
井庭 崇


MITで行われたState of the Institute forumという会に参加してきた。教職員・関係者向けの集会だ。

MITの学長が現状と見通しを説明し、その後、理事らとともに対談をする。前半は、MITの最近の学術や政策への貢献というポジティブな話がほとんどだったが、後半は、やはり今の最大の問題である、金融危機の影響を受けたレイオフについても触れられた。質疑応答もそれに関することが多かった。しかし、全体的な運営状況としては、今年始めに発表したほど悪くはないらしい。

今のMITの学長は、Susan Hockfield。初めて話しているところを見たが、非常に頭が切れそうな感じの女性だった。テクノロジー系の大学のヘッドが女性というのは、象徴的な意味でもよいなぁと思った。

image[StatePhoto1] image[StatePhoto2]

ところで、学長のまとめのスピーチで、"collective intelligence"という言葉が2回出てきた。みんなで知恵を合わせて取り組んでいこう、ということなんだけど、こういうふうに使えるんだ、と勉強になった。

それで、実際にどう進めるかというと、The Institute-wide Planning Task Forceというところが、MIT Idea Bankというのを開いている。日本で言う目安箱的なものであるが、意見・不満ではなく改善のアイデアを募集するという点でポジティブな仕組みだ。現在、200個近いアイデアが集まっているという。

image[IdeaBank]

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