Summer Readings --- 井庭研2010 夏休みの課題
2010.08.04 Wednesday 23:28
井庭 崇
・"language"として、いかにして生成・創造を支えるのか?
◇井庭研の「創造メディアの構築」プロジェクトでは、パターン・ランゲージを、人間活動とそれにまつわるコミュニティの生成・創造の支援のメディアとして位置づけ、その活用方法を探究しています。井庭研では二年前に「学習パターン」をつくりましたが、独自のパターン・ランゲージ(の体系)を実際につくっているグループというのは、世界でもかなり稀です。その経験を活かしながら、僕らはさらなる次の段階を目指していきたい。そのためには、アレグザンダーの思想にいまいちど立ち返り、本質を掴み直す必要があります。
◇アレグザンダーは、この本に関連する重要な本をいくつも書いているので、できる人は、ぜひそれらも読んでみてほしいと思います。
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(2) Ubiquity: Why Catastrophes Happen (Mark Buchanan, Three Rivers Press, 2001) *paperback [邦訳タイトル: 『歴史は「ベキ乗則」で動く』(新:文庫版)、『歴史の方程式』(古:単行本)]
自然や社会に潜む動的な秩序についての研究の動向を紹介している本です。この本では、具体的な秩序として"power law"に従っている事例がたくさん紹介されるので、この本を「ベキ乗則」についての本だと思っている人が多い。しかし、実は、本質的に重要なのはそこではなく、以下の点です。
・なぜ物理学において"history"(歴史)が重視されているのか?
・"accident"(偶然)、"history"(歴史)、"order"(秩序)はどのように相互に関係するのか?
・"critical state"(臨界状態)とはどういう状態か?どのような特徴があるか?
・物事を"avalanche"(なだれ)として見る視点
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