「生き生きとした学び」を実現する教師の新しい役割=アーキテクトビルダー

2012.08.27 Monday 15:48
井庭 崇


それは、全く新しい人間 新しい管理組織体であり、このような建設プロセスを支える新しい専門家です。[これこそ、アーキテクトビルダーという概念の具体的な姿です。](p.58-59)

もちろん、このような統合は簡単なことではない。これまで担当してきたよりも、また、想定される範囲よりも広い範囲の多様性に応じる必要があり、しかも、個々人に合わせたかたちで成就させていくことが求められているのだ。難しいが、非常に重要な役割である。

アーキテクトビルダーとは、単に小さなスケールで小じんまりと美しいものを手作りするような職人ではありません。そういう面とともに、何よりも彼は大規模なスケールでこのことを実現させるプロセスの中心的存在なのです。彼は新しい役割を持った人です。彼は非常に多くの住宅を生産する方法を扱うことができると同時に、小さな物の中に人間性を与えていく敏感さと繊細さを失わずに持っている人です。(p.59-60)

従って、教員養成も、この能力を伸ばすかたちで行われなければならない。教育の仕組みだけでなく、教員要請の仕組みも変革が求められる。

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