ハイエク、ルーマン、アレグザンダーをつなぐ
2008.04.12 Saturday 10:58
井庭 崇
image[HLA200.jpg]そのとき、実は二人とも具体的な秩序形成のメカニズムについては言及していないので、その部分を担う体系が必要となってくる。そこで、同じく自生的秩序観をもっていると思う社会学者ニクラス・ルーマン(1927年?1998年)の社会システム理論をあてがうとよいというのが僕の構想だ。
以上の内容を、先月鹿児島で行われた進化経済学会で発表してきた。とりあえずは試論として、三者を同じ土台に載せるということはできたのではないかと思う。発表した場が進化経済学会だったこともあり、「ハイエクやルーマンは知っていたが、アレグザンダーは知らなかったのでその点が興味深かった」という感想を多くいただいた。また、研究の進め方についてもアドバイスをいただいたので、それを踏まえてさらに深めていきたいと思う。
image[HLAhistory200.jpg]今回、ハイエク、ルーマン、アレグザンダーの発表文献の年表もつくってみた。関係性を書き込んでいないので、まだ何ともいえないが、きっとここからもなにか見えてくるだろう。
『ハイエク、ルーマン、アレグザンダー年表』(PDF, 井庭崇, 2008)
● 井庭 崇, 「ハイエク、ルーマン、アレグザンダー: 自生的な秩序形成と知識の理論」, 進化経済学会第12回大会, 鹿児島, 2008年3月
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