SFCについての熱い言葉たち

2017.06.20 Tuesday 23:51
井庭 崇


SFCを創設した方々のSFCについての熱い言葉を振り返ると、その当時のコンセプトはまだまだ古びていないし、かつ、僕らにはもっともっとやるべきことがあると感じる。そのなかでも僕がいまでもパワーをもらい刺激を受ける言葉たちを紹介したい。


  • (『総合政策学部』設置の要旨と構成)「ここでいう”総合”は単なる既存知識の寄せ集めということではなくて、政策が本来もつべき性質としての総合という意味であり、『政策学』はその意味での新しい学問体系の確立を目指すものである。」(慶應義塾年鑑・別冊, 大学教育委員会, 1995)


  • 「今日の社会科学の大半は、一九世紀思想の産物である。…要するに、個々のいわゆる学問分野が着々と制度化されていく過程は、前世紀にはじまったことであって、それ以降のことにすぎないのである。…学問分野の個別化を抑制し、理論と方法論を刷新するためには大学システムの再編成が急務である。」(加藤寛, 『教育改革論』, 1996)


  • 「知の再編成:…藤沢キャンパスでは…近代西欧が生み出した、「観照の知」、「分析の知」にあえて挑戦し、主体と客体が互いに変化する中で、問題を発見し、解決し、デザインする、「行動の知」を追求するのである。」(加藤 寛, 『慶應湘南藤沢キャンパスの挑戦』, 1992)


  • 価値前提なき社会科学は空虚である」(加藤 寛, 中村 まづる, 『総合政策学への招待』, 1994)


  • 「政策判断は、総合的視点なくしては分析し判断することは不可能である。近代科学から排除されていた価値前提を復権させることが、政策の総合的判断を可能にするのである。」(加藤 寛, 1994)

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