「2年後」の決意

2019.12.21 Saturday 22:57
井庭 崇



その後3ヶ月は仕事は休ませてもらい週5のリハビリに通い、そのあとさらに3ヶ月は、最低限の仕事を再開しながら、週2〜3でリハビリを続けた。半空間無視があったので、運転免許は一度止まり、移動もしんどくなった(その後、リハビリが進んでから、医師の診断と運転試験場での操作検査の結果、許可が得られた)。

幸いにも、倒れたあと約半年後(2018年8月)から1年間はサバティカル(在外研究)が決まっていたので、日本を離れ、米国オレゴン州ポートランドで研究に集中するという期間に入った。今回は、このような経緯もあったので、自分のペースで、休み休み研究・執筆をした。これも一緒のリハビリのようなもので、少しずつ少しずつできるようにしていった。

それでも、30分集中して読書したり執筆したら、脳がオーバーヒートして、つっかえた感じで重く(痛く)なり、20分くらい横になって少しうとうとしないといけないような状況は、そのときも、いまもある。2019年末の今でも、そういう状態なのだ。

ポートランドでは郊外に住んでいたこともあり、日本とはぜんぜん異なり、時間がとてもゆっくりと穏やかに流れていた。そのような環境で自分のペースで仕事ができたのは、僕の身体・精神的にもとてもありがたいことであった。話すことも、以前のようには楽ではないし、うまく舌がまわらない感じが(本人には)するのであるが、スピードはだいぶ戻った。1年間のサバティカルの期間はとても助かった。

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