「2年後」の決意

2019.12.21 Saturday 22:57
井庭 崇



そういう生活を、サバティカル終了後(2019年8月〜)、日本でも心がけなければならない。予定が増えないように結構気をつけていたが、やっぱり実際には難しかった。実は、大学の執行部は、僕のことを心配して、重たい仕事を外してくれている(とてもありがたいことだ)。井庭研のメンバー(学生)たちも、僕のことを気遣ってくれている。みんな本当にやさしく、ありがたい。さっきも書いたが、依然として、後遺症を抱えた身なので。

しかし、僕の状況を(おそらく)知らない外部の人たちは、どんどん依頼や打ち合わせや相談や面会を求めてくる。僕はもともと、そういうお願いには応えたいという気持ちが根底にある。そんなわけで、以前はすべて受けてきたし、相談にもほぼすべて乗ってきた。しかし、それゆえ、ひどく疲れ、ストレスが高まり、倒れたわけだ。なので、その応えたいという気持ちを抑えて、きちんといますべき対応をしていかなければならない。しかし、実際には、かなり控えるつもりでいた登壇や打ち合わせや相談や面会は、あれよあれよと膨れ上がり、倒れる前のように、ひどく疲れる生活に逆戻りしてしまった。このままでは本当にもたない。かなり厳しい状態だ。

いまは薬を飲んでいるからとはいえ(入院後から2年間、血圧を下げる降圧剤を毎日飲んでいる)、以前と同じような生活をしていたら、また倒れてしまう。「二度目は一度目のようには軽くはなく、致命的になりやすい」と言われているし、本当に気をつけなければならない。このままでは、本当に死んでしまう。このような生活をしていてはだめなのだ。

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