簡単な食事もつくれない。だからつくってもらう。誰に暇をもてあましている。だから一緒に遊んでもらう。誰に独りで寝るのが寂しい。添い寝してもらう。誰に自分で服が脱げない。脱がせてもらう。誰に独りでお風呂にはいれない。身体洗ってもらう。誰に勉強ができない。答えを教えてもらう。誰にどこも知らない。連れてってもらう。誰になにも、わかんない。だから、みんなやってもらう。
誰に『誰に』が、母親の場合、これが『甘えた関係』。
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子供だって、生きる資格がある。 |
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しかし子供は自分の力で生きることができない。 |
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母は、子供を生かせたいと思っている。自分の子供(所有)だから。 |
d) |
子供にできることは、ただ母を無条件に信じることだけである。 |
e) |
母親はどこまでも優しくなれる。絶対に信じられているから。 |
f) |
子供は母に守られて、すべてのことをやってもらう。 |
g) |
子供には、母との間に境界はみえない。 |
h) |
子供は、母にすべてをやってもらわないと困る、と無意識に母を威す。 |
i) |
母は、すべてをしないと、何かが起こるのではないか、と無意識に不安になる。 |
j) |
母は、子供と間にけじめがつけられず、いつまでも、どこまでも甘やかす。 |
k) |
子供は、甘える。甘える子供と甘やかす母親のセットが完成。 |
こうやって、おぞましくもヌクヌクでベタベタの甘える関係が成立する。
その後、『誰に』が恋人になると、それが『甘い関係』になるのか?
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