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2008年07月22日

テレマティックアート

「映像や音、テキストなどのデータを送信するために電話回線や衛星通信といったテレコミュニケーション・テクノロジーをメディアとして用いる試みは、1970年代に始まり,テレコミュニケーションアートとも呼ばれ、いわゆるメディアアートとはやや出発点の異なるものであった。複数の地点をリアルタイムに結んで行われるライブ性、双方向性を基本とするものだが、こうしたプロジェクトは、その性質上、限られた期間の中で行われたものが多い。当初のデータの伝送、とくに映像の伝達には非常に時間がかかり、動画は数秒に1枚というスロースキャン(低速度走査)によるヴィデオ映像が限界であった。これにコンピュータを組み合わせることによって作られるようになったものが「テレマティックアート」名付けられるようになる。こうしたプロジェクトの中では時間=空間の関係、コミュニケーションにおけるインタラクティビティの問題、そしてネットワークによる協同性など非常に重要なテーマが検討されている。」

白井雅人, 森公一, 砥綿正之, 泊博雅, メディアアートの教科書, pp.35-36, フィルムアート社(2008)

メタ・メディア

「このような高度に情報化されたメディア社会に潜む問題を顕在化させ批評する装置、すなわちメタ・メディアとしてのメディアアートは、美的表現へと向かうメディアアートとは異なるもう一つの可能性であり、今後さらに重要な役割を担うことになるだろう。」

白井雅人, 森公一, 砥綿正之, 泊博雅, メディアアートの教科書, pp.8-9, フィルムアート社(2008)